けっこう得意と思ってた「危険物の性質並びに火災予防および消火の方法」。テキストの練習問題をやってみたら、74問中20問の不正解。
ひとつ覚え間違えると、連鎖的に他の問題まで不正解になってしまう。
なんてこった。
テキストでは12ページぐらいしかないのに、全部覚えないといかんやん。
ちょっとショックなので、もう1回覚え直す。
危険物の性質並びに火災予防および消火の方法
第四類危険物以外の危険物の概論
第一類危険物(酸化性固体)固体
【性質と特性】
・固体、不燃性
・強酸化性(酸素を多量に含有、加熱・衝撃・摩擦・薬品類との接触や混合で酸素の供給源となって可燃物を爆発的に燃焼させる)
【消火方法】
・冷却消火(注水)
※無機過酸化物は水と作用して発熱するので、粉末消火器や大量の砂での窒息効果で消火
【第一類危険物】
・○○塩類ってつくやつ
・無機過酸化物(過酸化ナトリウム、過酸化カリウムなど)
第六類危険物(酸化性液体)液体
【性質と特性】
・液体、不燃性
・強酸化性(多量の酸素を含有し酸化力が強い、有機物と混合し酸化して発火爆発する、蒸気は有毒、腐食性がある)
【消火方法】
・燃焼物に応じた消火方法(水や泡による消火)
【第六類危険物】
・過塩素酸
・過酸化水素
・硝酸
※第一類と第六類の危険物は不燃性
※第一類と第六類の危険物は酸化性
第二類危険物(可燃性固体)固体
【性質と特性】
・固体、可燃性
・強還元性(比較的低温で引火しやすい、燃焼速度が速い、有毒ガスが発生するもの(硫黄)がある)
【消火方法】
・冷却消火
※金属粉は水と反応して爆発を起こす危険性があるので窒息消火(乾燥砂)
【第二類危険物】
・硫化りん、赤りん、硫黄
・鉄粉、金属粉、マグネシウム
第三類危険物(自然発火性物質、禁水性物質)固体+液体
【性質と特性】
・固体と液体、可燃性(※炭化カルシウム等の不燃性物質もある)
・自然発火性物質(アルキルアルミニウム、アルキルリチウム、黄りん)は空気中の酸素と反応して自然発火する
・禁水性物質(カリウム、ナトリウムなど)は水と接触して発熱、水素ガスの発生
【消火方法】
・窒息消火(分末消化剤、乾燥砂)
【第三類危険物】
・カリウム、ナトリウム
・アルキルアルミニウム、アルキルリチウム
・黄りん
・○○金属、金属の○○
第五類危険物(自己反応性物質)固体+液体
【性質と特性】
・固体と液体、可燃性
・自己反応燃焼性(酸素含有物質で自身の酸素で自己燃焼できる)
【消火方法】
・冷却消火(水、泡消化剤 ※自己燃焼するので窒息効果による消火は不適当)
【第五類危険物】
・有機過酸化物
・硝酸エステル類
・ニトロ化合物、ニトロソ化合物など
※第二・三・四・五類の危険物は可燃性
※第四類・第六類の危険物はすべて液体
※第一類・第二類の危険物はすべて固体
※第三類と第五類の危険物は同じ類で固体と液体がある
第四類危険物の概論
性質と特性
・すべて蒸発燃焼する
・常温(約20℃)において、すべて液体の可燃性物質
・蒸気はすべて空気より重い(蒸気比重は1より大きい)
・引火点や沸点が低いものが多く、引火しやすい(沸点の低いものほど蒸発しやすい)
・引火点以下の液体でも、霧状にすることで点火すると爆発的に燃焼する
・常温で自然発火するものがある(乾性油(桐油、あまに油))
・発火点の低いものが多く危険(二硫化炭素90℃、エーテル160℃、灯油220℃)
・一般に水より軽いものが多く、水に溶けないものが多い
※水より重いもの・・・二硫化炭素、グリセリン、氷さく酸、ニトロベンゼンなど
※水に溶けるもの・・・「ア」のつくもの、アルコール類(メタノール、エタノール)、アセトン、アセトアルデヒド、氷さく酸、ピリジン、酸化プロピレン、グリセリン
※水より重く水に溶けるもの・・・グリセリン、氷さく酸
・一般に非水溶性液体が多い(電気の不良導体、静電気が発生しやすく蓄積しやすい)
※水溶性液体(アルコール類、アセトン、氷さく酸)
火災の予防と貯蔵、取り扱い
・容器に収納し密栓
・高温体や火気を近づけないこと
・温めながら使用するときは、液温に注意しながら取り扱う
・体膨張率があるので、容器の上部に空間をとること
・発生する蒸気は無色で、空気より重い(低所に滞留する、通風や低所の換気、発生した蒸気は屋外の高所に排出)
・火花を発する機械器具・工具は使用しない、電気設備は防爆構造のもの
・第一類・第六類の危険物と接触すると発火や爆発する危険がある
消火方法と消化剤
・窒息消火および燃焼反応を化学的に抑制する消化剤を使用
(泡消火剤、ハロゲン化物消火剤、二酸化炭素消化剤、粉末消火剤、霧状放射の強化液消化剤)
※第四類の危険物の多くは水より軽く水に溶けないので、水によって燃焼範囲が広がる
※不適当な消化剤・・・棒状放射の水、霧状の水、棒状放射の強化液
※特殊泡による消火・・・アルコール類、アセトン、アセトアルデヒド、氷さく酸
(水溶性液体の火災では、泡が消滅して窒息消火できない)
灯油と軽油(第二石油類・・引火点が21℃以上70℃未満、指定数量1,000ℓ)
灯油
・無色または淡(紫)黄色の透明な液体で、特有の臭気がある
・ガソリンや水に比べて揮発・蒸発しにくい
・水より軽く、水に溶けない、ガソリンに溶ける
・引火点は40℃以上、発火点は220℃
・静電気が発生しやすい
軽油
・淡黄色または淡褐色の透明な液体で、特有の臭気がある
・水より軽く、水に溶けない、ガソリンに溶ける
・引火点は45℃以上、発火点は220℃
・沸点は水より高く、水に比べてやや蒸発しにくい
・静電気が発生しやすい
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